昨年からの不況の影響で、国民全体の所得が下がっています。特に、今年の夏のボーナスは2桁減という人も多かったみたいです。所得が下がりますと、無駄なものから経費を削除していかなくてはいけません。娯楽費や旅行の費用は、真っ先に削られる対象になっているようです。食費も、贅沢な食材を買わずに、なるべくスーパーの特売を狙って買っている人も多いということです。
お茶は嗜好品ですので、毎日飲まなくてはいけないものではありません。でも、嗜好品であるが故に、こだわりを持っている人も多いようです。当店でお買い上げのお客様の中でも、一度安いお茶を買われる人もいらっしゃいます。でも、次回は元の単価のお茶に戻る人が多くなっています。それは、毎日飲むお茶ぐらい、美味しいお茶を飲みたいというお客様が多いということだと思います。値段が上がれば美味しくなって、安くなれば美味しくなくなる、という単純な事をキッチリすることは凄く難しく努力がいることだと思っています。それは、お茶は嗜好品とだからです。グラム1,000円の煎茶より、グラム500円の玄米茶が好みという人もたくさんいらっしゃいます。
さらに、最高級品の品評会入賞茶は、ポットのお湯をそのまま注いで淹れますと、普通煎茶よりまずくなります。高いお茶を淹れるには、それなりの経験とスキルが必要になってきます。一人一人のお客様の要望を理解して、一番あっているお茶をお届けすることも、当店の役目だと思っています。さらに、一度当店のお茶を飲んで頂いたら、他店のお茶が飲めないぐらいのファンになって頂くようなお茶を造っていけたらと思っています。
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