先週、汚染米が偽装されて食用として転売されていた事件は、食品業界ならず日本国中が驚きました。お米といえば、日本人の主食です。その主食まで偽装され、それも残留農薬やカビが混入していたとなれば、驚きを通り越して怒りを覚えます。汚染米が偽装され転売された背景には、複雑な流通経路があるとされています。工業用としてしか使えない汚染米が、転売を繰り返すことによって、元々の履歴が判らなくなって食用にしてしまったということです。
食の安全性にたいして過敏になり、原産地の履歴が重要視されている時に、こういった偽装が行われるのは本当に腹立たしいことです。数社の利益だけのためだけに行われた偽装が、焼酎業界や、お菓子業界に多大な被害を与えたことは大変な事だと思います。お茶業界では、数年前からトレイサビリティ(生産履歴)制度を取り入れています。誰がどこでどのようにして作ったお茶かをすべて表示しなくてはいけなくなっています。さらに、当店で契約しています農家や農協は、農薬や肥料の履歴も保存してもらっています。お客様にお送りするお茶は、すべて顔なじみの農家や農協から購入をしています。人のつながりが、食の安全の第一歩だと思っています。お茶を作るのは人であり、その人の人柄を見れば作られるお茶の品質は判ります。これからも、顔の見える付き合いを通して、安心安全なお茶をお届けしていきたいと思っています。
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