前回のコラムで、東京に住むOLにお茶の飲み比べをしてもらったという記事を書きました。その時、「品評会入賞茶」「煎茶八十八夜」「煎茶牧之原」の3種類のサンプルを飲み比べてもらいました。全体的な評価は、値段の高い順に高得点になったのですが、一番高い品評会入賞茶は、お茶の美味しさへの評価にばらつきがありました。すごく美味しいという人が多い半面、それほどでもないという人もいました。美味しいと評価してくれた人は、よくお茶を飲む人が多く、それほどでもないという人は、あまりお茶に関心がない人が多かったです。
高いお茶ほど美味しいというのは、当たり前のようにいわれています。でも、そのお茶を飲む人の環境やお茶への関心度によっては、高いお茶より少し安いお茶の方が美味しく感じられることもあるということが、今回の調査でも判りました。その人にあったお茶を勧めるというのも、お茶屋としての大切な仕事だということが今回の調査で知ることが出来、本当に勉強になりました。
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