新茶の発売から約1ヶ月経ちました。今の時期になりますと、今年の新茶について冷静に評価が出来てきます。新茶の製造をしているときは、無我夢中でやっていますので、客観的な評価というのは難しいと思っています。お茶は、他の農作物と同じで天候によって、その年の出来不出来が決まってしまいます。春先まで、茶園の手入れをしっかりしても、一晩の冷え込みや、霜の被害で1年間の努力が無駄に終わることもあります。でも、最高のお茶を造るには、日頃からの手入れは欠かせません。
今年の新茶を振り返ってみて、こんなに雨に泣かされた年はなかったです。5月の日照量が過去最低というデータも出ているようです。やはり、おいしいお茶を作り出すのには、太陽の光がお茶の葉に当たり、そこから旨味成分が作られていきます。いくら、肥料をやってあっても、太陽の光が当たらなければおいしいお茶に育つことは出来ません。それを考えると今年の新茶は、天候に泣かされた新茶だったのかもしれません。
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