今年も新茶シーズンがやってきました。初めて摘み取られた新茶を機械にかけるときは、一番緊張します。新茶は毎年、その年の気候によって性質が違ってきます。その違いを見極めて、微妙な調整が必要です。せっかくすっきりと育った新芽の良さを最大限に引き出すための加工はやはり長年の経験と勘が必要です。いまでは、製茶機械にもコンピュータが導入されて、失敗はほとんどありませんが、最終的な判断はお茶の葉を見て人間が決定します。機械では、微妙な香りの変化が判りませんから、そのあたりの判断が美味しいお茶が出来るかどうかの要素になってきます。
今年は、桜の開花が早くて、この分では新茶の摘み取りも早くなるかと思いましたが、4月中旬の寒の戻りで予想より2〜3日、摘み取りが遅くなってしまっています。でも、品質は例年と同じく美味しい新茶に育っています。
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