いよいよ新茶シーズンがやってきます。今週の中頃には、当店から南の地方(御前崎)ではお茶摘みが始まります。これからの新茶シーズンを占う上でも、どのような新茶が出来上がるのかとても興味があります。茶園の新芽の様子を見れば、だいたいの味や品質のことは分かりますが、はやり実際に試飲してみるのが一番です。
初めて新茶を飲むときは、期待と不安で一杯になります。一年間丹誠込めて育ててきたお茶の樹が、いままでの情熱に応えてくれるかどうかが試されるからです。今のところは、天候にも恵まれて新芽は良い状態を保っています。四月も中旬になってきたので霜の心配も少なくなります。これからは、お茶の味と香りが最高になるように、太陽の日照量が大切になってきます。曇りばかりの天候では、お茶の新芽に色が乗ってきません。太陽の光を浴びることで、お茶の葉の中に旨味成分が出来上がってきます。摘み取りまであと二週間余り。まだ心配の日々が続きます。
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