スーパーで買ってきた魚沼産コシヒカリに、3割の他産地のコシヒカリが混ざっていたら、皆さんは怒りますよね。でも、茶業界ではそれが正当として認められています。静岡産のお茶に他県のお茶が3割まで入っていても、静岡産のお茶として売ってもいいと、組合が決めています。たしかにお茶の業界は保守的だと思います。でも、他県のお茶が3割入っも静岡産だと言うほど保守的だとは思っていませんでした。
たしかに、静岡は全国のお茶が集まってきます。静岡以外の産地、たとえば鹿児島は静岡にお茶を売ることで生計をたててきたという歴史はあります。しかし、今では鹿児島でも自分のブランドを確立しようとして必死です。それに比べて、静岡は自分の所のブランドが確立しているから、それを利用しているだけだと思います。努力もせずに昔の看板で商売をしていれば、いつかは衰退してしまうのは目に見えています。もっと、自分の販売しているお茶に自信を持って欲しいと思います。当社では、自分のところで栽培しているお茶か、契約農家が生産したお茶しか売っていません。つまり、生のお茶の葉を触って、善し悪しがわからないお茶しか売っていないと言うことです。
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