お茶の審査方法 |
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先日行われた全国茶品評会は、全国から数百点のお茶が集められて審査をしました。一般にはわからないお茶の審査の方法について見ていきたいと思います。お茶の審査というと難しく感じられますが、最終的には人間の感覚によって決められます。お茶は嗜好品ですので、飲んでおいしく感じられるお茶が一番おいしい、ということです。
まず、左の写真のように拝見盆と呼ばれる黒く塗られたお盆にお茶をあけて、形を審査します。一般的に形が揃っていて、きれいな、艶があるお茶が良いお茶とされています。隣同士のお茶を比べてその優劣を見ます。隣りあわせることによって、よりはっきりとした差がわかるようになります。良いお茶は上位にあげていきます。 点数は一番良いお茶が満点でそれから1点ないし2点ごと減点をしていきます。今回全国茶品評会は、外観(20点)、香気(70点)、水色(30点)、滋味(80点)、の合計200点満点で審査されました。
お茶の香りの審査は、拝見茶碗に天秤ばかりで3gに計ったお茶を入れます。そこに沸騰したお湯を注ぎます。3分間置いてから特製のアミ(網)でお茶の葉の香りを審査します。この時注意することは、香りはずっとかいでいると判らなくなるので、鼻の前で左右に動かして香りを審査するようにします。香水の香りも手で扇いで香りをかぐのと同じ要領です。 次はお茶の水の色を見ます。香りと同じように拝見茶碗にお茶の葉を計って入れ、熱湯を注いで3分置いてから、お茶の葉を出します。その後、お湯の色を審査します。グリーン色で、濁っていないのが良いお茶の水色といわれています。 最後はお茶の味の審査です。この味(滋味)の審査が4種類の審査の中で一番おもきを置かれています。前と同じようにお茶を出します。それを飲んで審査するわけですが、お茶の味は個人の好みによって違ってきます。なるべくうまみのあるお茶が良いとされています。滋味は長い経験がものをいう審査です。 お茶の審査というのは、お茶の欠点を探し出すということです。そのため、お茶を入れるお湯は必ず熱湯を使います。そうすることよってお茶の欠点がより判るようになります。 お茶の知識に戻る |
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