先日、静岡県でも県の事業に関しての事業仕分けが行われました。その中で、お茶に関係する事業で「茶業振興総合対策事業費助成」が事業仕分けの対象となりました。審議の結果、「不要」ということになりました。内容は、静岡茶の普及を図るというものですが、毎年同じ事の繰り返しで、効果がはっきりしないということで、「不要」になりました。
今までお茶の宣伝事業といえば、マスメディアへのお茶関連の情報提供、お茶関係イベントの企画などです。そして、そのほとんどは広告代理店を通じて行われてきました。宣伝をしないよりは、した方がいいと思いますが、予算に見合っただけの効果があったのかといえば疑問です。さらに、茶業界はお茶を製造する人の生産者組合と、お茶の販売にたずさわっている人の商工組合がありますが、両者の組合の連携がうまくいっているとはいえない状況になっています。静岡茶を発展させるという目的は同じなのですが、連携がうまくいっていないので無駄な予算の使われ方をしてます。この不景気で、お茶が売れない時代ですので、自分の組合の利益だけを守るのでなく、静岡茶の振興のために協力してやってもらいたいと思っています。
さらに、静岡茶の宣伝は、組合や行政に任せるのではなく、各個人や商店が積極的に行って行くことが大切だと思っています。この不景気の世の中で、これをやれば必ず売れるという方法はありません。でも、何もせずにいましたら、ジリ貧になるだけです。とりあえず、半歩でも一歩でも進んでみることが大切だと思います。そうすれば、少しでも光が見えてくるような気がします。
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