当店のある牧之原台地は、茶産地静岡の中でも平坦な茶園が多い所です。そのため、静岡県内でも乗用茶刈機の普及率が一番進んでいます。乗用茶刈機がここ数年で急速に普及してきたのは、茶摘みの効率化と疲れにくさもあります。でも、もっと重要な事は、お茶摘みの精度が上がってきた点だと思います。いままでは、人が手で持った茶摘みを使っていました。そのため、お茶摘みをする人の技量によってお茶摘みの良し悪しが決まってきました。それに、疲れてくるとどうしてもミスも多くなりがちです。でも、乗用茶刈機は、ミリ単位でお茶摘みの位置を決める事が出来ますし、その上疲れを知りません。
お茶摘みの精度が上がりますと、出来上がったお茶の品質が向上します。新芽を一定の位置で摘み取り(カット)しますので、余分な葉っぱを摘む事がなくなるからです。能率化を進めていった乗用茶刈機の普及ですが、それによってお茶の品質が上がったというメリットは、お茶にたずさわっている人はとてもうれしい事です。これからも、能率化でコストダウンだけでなく、よりおいしいお茶造りにも励んでいきたいと思っています。
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