今年の新茶の摘み取りが始まりました。毎年の事ですが、初めてお茶摘みをして、それをお茶に加工する瞬間は緊張します。お茶は生き物です。昨年と同じようにやっても、同じようにいいお茶が出来るとは限りません。特に、今年は4月の下旬から暑いくらいの日があって、急激に新芽が成長しました。そのため、お茶の新芽がスッと伸びています。また、雨が少なく空気が乾燥しているので、お茶の葉の水分量が若干少なめです。そのため、お茶の加工には工夫が必要になってきます。
お茶の葉は最初は高温の蒸気で蒸されます。この蒸し作業から荒茶と呼ばれるお茶になるまで約4時間かかります。そのため、製品を見て蒸し作業を調節することは出来ません。日頃の勘と経験が試される瞬間です。最初の蒸し時間、蒸気の量を調節して、最高の状態でお茶造りを目指しています。今年のお茶は、天候に恵まれて、おいしいお茶が出来上がっています。なるべく早く皆様にお届けするように、これから袋詰め作業が待っています。
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